循環器看護におけるエビデンスとナラティブの統合

第17回日本循環器看護学会学術集会

ごあいさつ

第17回日本循環器看護学会学術集会 会長 宇都宮 明美 第17回日本循環器看護学会学術集会を、2020年10月10日、11日に京都テルサにおいて、「循環器看護におけるエビデンスとナラティブの統合」をテーマに開催させていただくことになりました。
 循環器領域では、移植医療、IMPELLAやMitraClipなど、重度心不全患者に対する治療が開発され、カテーテル治療や心不全治療のための呼吸管理は低侵襲化が進んでいます。また、我が国は高齢化が進み、フレイルという加齢に伴う脆弱性を抱えながら循環器手術を受ける、心不全治療を受ける患者が増加しています。一方で、どのような治療を選択するのか、すなわちどのように社会生活を送り、より良い生を全うするかは、個人の価値や信念によって選択されます。ウィリアム・オスラーは「医学はサイエンスに基づくアートである」と述べています。私は、医学だけでなく看護もまた、サイエンスとアートであると考えます。それは、循環器疾患を抱えながら生きていくために看護を提供する私たちには、患者(patient)の病状を素早く察知し、治療につなげていくサイエンスの部分と、人生をその人(person)らしく生きることを支えるアートの部分の両方が欠けることなく「その人」と向き合い続けることが重要である、と考えるからです。このためサイエンスであるエビデンス、アートであるナラティブを大切にしたいとの思いで、このテーマにしました。
  今回の学術集会では、「エビデンス」「ナラティブ」の視点から、教育講演や様々なセッションを企画しています。また、演題公募に関しては、事例報告などをなるべく採択し、活発な議論を展開していただけたらと考えております。学術集会は決して敷居の高いものではないとの思いもあって、「わかる」シリーズの教育講演も企画します。
 秋の京都で開催される本学術集会が、循環器看護の新たな視点や明日への活力となるような、そしてこれからの循環器看護を語り合える場として、多くの皆様のご参加をお待ちしております。京都の地でお会いできますことを心待ちにしております。

2019年12月吉日
第17回日本循環器看護学会学術集会
大会長 宇都宮明美